神経にアプローチ
胸郭出口症候群の治療には、症状としての痛みの元となる
神経の興奮を抑えるために鍼灸治療を行います。
また、ハイボルトを使って深層部分の筋肉や神経にアプローチします。
頚部と胸部の境目にある「胸郭出口」の部位で血管、神経が圧迫されてしまい、血流障害による
上肢の痛み、しびれ、もしくは神経圧迫症状による麻痺と筋力低下などが生じる病態です。
通常20歳前後にみられ、女性がやや多い病気です。なで肩の女性や、重いものを持ち運ぶ労働者にみられやすいです。
つり革につかまる時や、物干しの時のように腕を挙げる動作で上肢のしびれや肩や腕、肩甲骨周囲の痛みが生じます。
また、腕やと手の小指側に沿ってうずくような、ときには刺すような痛みと、しびれ感、
手の握力低下と細かい動作がしにくいなどの症状があります。
手のひらの小指側のもりあがり(小指球筋)がやせてくることもあります。
生まれつきの原因として、頚部に肋骨がみられること、鎖骨と肋骨が狭い状態
などがあります。それ以外では、交通事故、スポーツ選手、事務作業の反復などが原因となります。
胸郭出口症候群の治療には、症状としての痛みの元となる
神経の興奮を抑えるために鍼灸治療を行います。
また、ハイボルトを使って深層部分の筋肉や神経にアプローチします。
症状が軽いときは、上肢やつけ根の肩甲帯を吊り上げている僧帽筋や肩甲挙筋の強化運動訓練を行ない、
肩甲帯が下がる姿勢が悪い症例には肩甲帯を挙上させるようにリハビリテーションを行います。
悪い姿勢は神経圧迫に影響しますので、骨格・骨盤矯正をおこない
胸(胸郭)を開きやすくし、
肩周りの筋肉を強化するため 楽トレを行い
深部の筋肉から鍛えることで肩が下がらないようにします。